2010年8月に設立された日本初の知的財産ファンド「LSIP(エルシップ)」は、約1年半で100件以上の特許を収集し、製薬ベンチャー企業などへランセンスを提供することで収益を上げているようです。ここでは主に、がん、アルツハイマーなどライフサイエンス4分野が対象。ビジネスモデルは、点在している特許やアイディアを集約し、事業化するというもの。
海外はその一歩先を行っています。米国の知財ファンドのインテレクチュアル・ベンチャーズ(IV)は、保有する特許数が3万5000件以上。シカゴ・オプション取引所は世界初の「知的財産国際取引所」を12年中に立ち上げる計画。
IT業界でも熾烈なバトルが繰り広げられていますね。今月には、米ヤフーが米フェイスブックに対して特許権侵害で提訴。特許戦略でフェイスブックに一矢報いたいというヤフーの思惑は、現地ではあまり受け入れられていないようですが。。。
無形資産を矛や盾にするために、これを如何に”カタチ”にして蓄財していくか?ということが近年のテーマであり、特許戦略はあくまでもその一手段に過ぎないと思います。