2012年04月22日

Youtubeにアップした音楽コンテンツの著作権管理の責任は。。。

ドイツにて、「YouTubeは投稿された動画について責任を負う」という裁定が出たようです。すなわち、ユーザがYouTubeにアップしたコンテンツに無断で音楽が使われていた場合、YouTube側に使用料を請求できるようになるかもしれないということ。

YouTube側もフィルタリング機能を設けたり、無断で音楽コンテンツを使用しているユーザに警告したりして対応している事情を鑑みると、すべての責任をYouTubeに追わせるのは酷なように思えます。さらにこのようにしてしまうと、YouTube側も取り締まりを厳しくしなければならないため、ユーザビリティの低下が懸念されますよね。

チュッパチャプスvs楽天の件と同様、サイト運営者側の責任が増えてきそうです。

<参考サイト:YouTubeは投稿された動画について責任を負う--ドイツ裁判所が裁定>
http://japan.cnet.com/news/service/35016455/
posted by うっちー at 11:17| Comment(0) | 判例:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月20日

釣りゲームの魚の引き寄せ画面の翻案について(グリー社 vs DeNA社)

グリー社が釣りゲームの著作権侵害ととしてDeNA社に東京地裁に提訴した裁判の判決のうち、翻案権の侵害が問われた”魚の引き寄せ画面”についての内容を整理してみました。

ちなみに、「翻案」とは、既存の著作物の本質的な特徴を依拠(よりどころと)し、表現を変えて新たな著作物を創作する行為のことを意味し、この行為ができるのは原則著作者のみです。

原告(グリー社)は、下記の点が原告作品「釣り★スタ」における魚の引き寄せ画面の本質的な特徴であると主張しました。

〇視点・・・水中の真横から見たイメージ
〇描写・・・三重の同心円(魚をターゲティングするもの)、魚は単なる黒い魚影
〇背景・・・水中は薄暗い青系統色で、水底と岩陰しかない
〇動き・・・魚影が水中を動き回り、魚影が同心円の一定位置に来たときが引き寄せ易いことを暗示

一方、被告(DeNA社)は、上記の点はありふれたものであると共に、被告作品「釣りゲータウン2」には相違点があると反論しました。

そこで裁判では、それぞれ以下のように判断し、翻案権侵害が認められるとしました。。

1)被告作品の利用者は、原告作品の魚の引き寄せ画面の表現上の本質的な特徴を直接感得することができる。

2)被告が原告作品の内容を知っていたとなると、原告作品の魚の引き寄せ画面に依拠して被告作品を作成したため、被告が引き寄せ画面を翻案した。

3)原告作品が販売される前には、上記の点を有する作品が一つも存在しなかった。

4)魚の引き寄せ画面においては多数の選択の幅があるにもかかわらず具体的な表現を採用したとなると、共通する上記の点が単なるアイディアにすぎないとはいえない。

5)原告作品と被告作品の相違点は、@短時間の特定の場面にすぎない、A表現上のささいな違いに留まる、Bゲーム製作者であれば比較的容易に思いつく、というレベル。

なお、DeNA社は控訴したため、まだしばらく続きそうですね。

<参考:判決文>
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120314102239.pdf
posted by うっちー at 13:12| Comment(0) | 判例:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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